瘀考(おこう)にならない考え方
―言語論理の落とし穴―

瘀血(おけつ)は血管の中の血の道が滞(とどこお)ることですが、瘀考(おこう)は考え方の道が滞(とどこお)ることです。考え方のくせが消極的だと、感情も消極的になり、行動も消極的になってしまいます。考え方のくせ、心構え(Attitudes)が積極的でないと、次のような考え方の落とし穴に落ちてしまうことがあるので、気をつけましょう。

●自家撞着(じかどうちゃく)Self-contradiction:
 自らの提起した前提に反する論旨を自ら展開してしまうこと。
 例:木を植えるのにノコギリを使う。

●因果混交(いんがこんこう)Cause-effect mix:
 原因と結果が混交して、論理が堂々巡りする議論。
 例:甘いものは体に悪いから、砂糖をなめなさい。

●論理跛行(ろんりはこう)Logical meander:
 言語や概念が規定なしに連想的に跛行(はこう)していく展開。

●積極・消極混同 Positive-Negative confusion:
 積極的なことを述べているようで、実は消極的な内容になってし まっている。 
 例:この商品は、3年間は絶対に故障しません。

●部分・全体混交 Part-Whole mix :
 部分的なことを全体で起きていると錯覚する
 例:あの人は私の悪口を言っているが、職場の皆もそう思ってい る。

●手段・目的混同 Method-Purpose confusion :
 目的を述べているつもりで、手段を話している。