グループダイナミックス研究所は2014年2月、温浴事業及び宿泊研修施設を管理する株式会社志楽ダイナミックスと合併し、
新生グループダイナミックス研究所としてスタートしました。

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WIN/WINの誤謬(ごびゅう)(Fallacy)

X側  Y側
ケース 1.    WIN    WIN
ケース 2.    WIN    LOSE
ケース 3.    LOSE    WIN
ケース 4.    LOSE    LOSE
よくWIN/WINという言葉が使われていますが、そこに誤謬(ごびゅう)
(間違った考え方)もあることを理解する必要があります。WIN/WINの
関係は、一見理想的な問題解決や交渉のあり方と考えられます。

しかし、人間社会で、その均衡に到達するには、それぞれの目標や目的のレベルを下げて、妥協しなければならない場合もあります。

また、現実には、そうした妥協点に達するには口でWIN/WINと言うほど
簡単ではありません。ケース2やケース3にあるように、片方が譲ってしばらくはLOSEして、相手に勝ってもらう、あるいは相手に花を持たせて、こちらが
我慢する場合もあります。AIA・心のアドベンチャーでは、その時に忍耐力
カードを使うことがあります。

子育てでも同じです。生まれたばかりの子どもを育てるのも長い親の愛情と
犠牲的精神が必要になることがあります。あるいは、長期でWINするために、今はLOSEする関係もあるのです。新入社員を育てて一人前にするのも先輩
の指導が必要になります。その間は、WIN/LOSEのような関係になりかねな
いのです。

ダイナミックな人間関係では、片方が譲ったり、忍耐しなければならない場合
があり、ただWIN/WINという均衡点を求めるだけでは、問題の理想的な
解決にならない場合があるのです。

なお、Triple Win という考え方もあります。「三方(さんぽう)よし」です。これは、WIN/WINにするには、もう一つのパートナーを加えることによっ
て、難題を解決する方法です。

AIA・心のアドベンチャーでは、「わが身かわいさから脱皮する」という考え方
を学びました。両方で権利を主張して均衡を発見するという考え方(Antinomy
の欧米的発想)が行き過ぎるということは、X側とY側の連関性を重視して問題
を解決するという東洋的発想とは異なるともいえます。

AIAでは、忍耐力というカードを3枚受け取ります。それは、WIN/LOSE、
LOSE/WINの関係に耐える自己コントロール能力を身につけることにあると
いえないでしょうか。

また、勝ち(WIN)か、負け(LOSE)かという二元的、表面的考え方で
物事をとらえる発想そのものに、人間的成長を阻害する要因があるかも知れま
せん。

さて、それでは、最後のケース4のLOSE/LOSEの場合はどうでしょうか。
勝ち組と負け組に単純に分類する社会では、最悪のケースと思われます。
しかし、お互いに負けることによって得られることがあるとしたら、それは
どんな場合ですか。そうしたケースもダイナミックな人間関係ではあり得る
のです。


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