自分の中にもう一人の力持ちがいる。

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feed 「わが身かわいさ」が邪魔をする(1) (2009/9/2 13:05:24)
人は誰でも、自分自身に不安や悩みを持ち、自分本位に行動しているものです。みんな自分がかわいいのです。 しかし、人間がこうした感情を持つのは当たり前だ、と軽く考えてはいけません。なぜなら、「わが身かわいさ」が、人とのつき合いの中で、あなたの心にいろいろと不愉快な感情を引き起こすからです。 しばらく、この問題について考えてみましょう。あなたは、最近、人間関係でいやな思いをしたことはないでしょうか。ちょっと考えてみれば、その原因が、心の中にある「わが身かわいさ」であることに気づくはずです。 たとえば、友人が本を返さないといって、カッとなったのかもしれません。むろん、それは自分の所有物が戻らないという、自分本位の考えから出たものなのです。 後ろの車からしつこくクラクションを鳴らされて、頭にきたのかもしれません。自分がそんな扱いをされるのが心外で、感情が高ぶったのです。家庭でも、職場でも、人間関係を円滑にするうえで、「わが身かわいさ」が最大の障害となっています。 新婚生活における「わが身かわいさ」 どんな夫婦の間でも起こりがちな、典型的なエピソードを検討してみましょう。 妻がその晩、夫に、近くの劇場へショーを観に行きたい、と言い出しました。「だめだよ、今晩は。家でのんびりテレビを観たいんだから。」 「でも私、このショーをずっと前から、心待ちにしていたのよ。この間の晩だって、本当はショーを観たかったんだけど、あなたにつき合ってお隣のご夫婦とブリッジをしたのよ。いつも、あなたは、私の言うことなんか聞いてくれないんだから。」 「では聞くけどね、毎週土曜の朝、君の買い物のお伴をしたうえ、日曜日の午後には、君のおふくろさんの家へごきげん伺いに、君を連れて行っているのは、どこのだれなんだい。あんなこと、喜んでやっているとでも思ってるのかね?」 「そうだったの。私のお伴をするのが、そんなにおいやなら、これからは一人で行くわ。」 「そんなこと言ってないよ。それより君のほうこそ、一人でショーを観に行く言いわけを考えてたんじゃないのかね。遠回しに言わず、堂々と出かけりゃいいじゃないか。」 「わかったわ。じゃあ今夜は、そうさせていただくわ。」妻はこう言って、ショーを観に出かけましたた。夫婦は、それから2日間、口をききませんでした。 こんなことになって、楽しいでしょうか? 愉快でしょうか? もちろん、そうではないでしょう。二人がこんなことになった本当の原因は、「わが身かわいさ」です。「私は、やりたくないことをしているんではあるまいか? やりたいことよりも、仕方なしにしていることのほうが、多いのではなかろうか? 自分は納得して、やっているんだろうか? 利用されているのではあるまいか?」。 こうした疑問が、お互いの心の中を絶えずよぎるのです。 では別のケースに移り、今度は、あなたに主役を務めてもらうことにしましょう。(続く)

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