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feed 「わが身かわいさ」が邪魔をする(3) (2009/9/15 13:26:53)
1.あなたの「わが身かわいさ」の感情は、破壊的か建設的か、検討してみよう 「わが身かわいさ」の感情は、すべてが悪いというわけではありません。野心を抱いたり、自分のかっこうを気にしたり、仕事に誇りを持ったりすることは、もともと、自分がどういうタイプの人間になりたいのかということから生まれるものです。それは、望ましい心構えであり、建設的な働きをする感情です。 逆に、破壊的な働きをする「わが身かわいさ」の感情もあります。たとえば、自分本位、心配や疑惑、わがまま、特別扱いをされたいという意識、独善、変化をきらうこと、などがそれです。あなたの「わが身かわいさ」の感情は、建設的でしょうか、破壊的でしょうか? 仕事がうまくいき、人から好かれるようなものでしょうか? それとも、人に落胆、悩み、憤慨、敵意といった感情を抱かせるものでしょうか? ソクラテスも忠告しています。「汝、自身を知れ」と。そうすれば、あなたにも「わが身かわいさ」を克服するための目標が必ず立てられます。 2.「わが身かわいさ」を克服することの利点に気づこう 破壊的な「わが身かわいさ」の感情を克服することによって、人生の勝利者として、多くの収穫が得られる、という確信がはっきりと持てれば、努力のし甲斐も出てくるでしょう。 破壊的な「わが身かわいさ」は、放っておけば心の中でどんどん大きくなり、それがさらに強力になります。悪循環を起こすのです。 たとえば、健康のことを心配しだすと、それが原因となって、本当に健康を損ねるようになってしまいます。あるいはまた、自分は人から、正当な評価を受けていない、と気に病むと、敵意や闘争心がかきたてられ、ますます冷たく扱われることになります。こうした悪循環を断ち切るには、強い意志と自制心が必要です。しかし、努力すれば、しただけのことは、必ずあります。 3.人の目を気にしないこと 「わが身かわいさ」を無くするための方法に、人の目を気にしない、ということがあります。これは非常に効果的です。 世間の評判にこだわることは、人間として成長し、能力を発揮するのに大へん邪魔になります。 あなたは、人前で話をする時、おどおどしないでしょうか?知らない人たちの集まりに出席すると、内気になり、固くなるのではないでしょうか?人と一緒にいると、自分を意識しすぎて、不安な気持ちになるのではないでしょうか? 人は、他人の目を気にするあまり、自分の意見を言いそびれて、損をすることが多いのです。「分からな い」と言った方が、人から悪く言われず、安全だと思うのです。 また、心の中では煮えくり返る思いをしながらも、人と意見が違うことや、心を傷つけられたこと、気にくわないことを、外へ少しも漏らさない人もいます。心の中を見せるのは不利だ、と思い込んでいるからです。いつも、人からどう思われているか、と気を使うのは、あなたにとっても、また、相手にとっても、健全なつき合い方とは言えません。 実行するのは容易ではない この提案を実行するのは、決して簡単なことではありません。強い精神力を持ち、たえず自分の心構えに注意している必要があるからです。とにかく、リーダーシップの基礎は、「わが身かわいさ」ではなく、「他の人への思いやり」です。 東洋には、志(こころざし)というすばらしい指導者の実践哲学があります。このもともとの和語の「こころざし」は、ある対象に心をひきつけられる時、それがきっかけとなって、生まれる志向性を持つ心の働きを指していたのです。だから、相手を思うささやかな気持ちを、日本では「寸志(すんし)」と呼ぶのです。志は、「広い視野」に導かれる「学習」による「脱自己中心化」の結果得られる能力なのです。まさしく、「わが身かわいさ」からの超越から生まれる精神状態なのです。 リーダーシップを発揮するということは、どちらかというと、孤独な仕事です。人々は、列を作って順番に、あなたの指導を待っているわけではありません。彼らの一番の関心事は、リーダーに何をしてもらえるか、ということなのです。 「わが身かわいさ」。これは、リーダーシップをテーマにした会合や、社員食堂での雑談、あるいはまた、親しい友人との会話の中で、話題として持ち出してみる価値のある問題です。 やってみましょう!

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