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社会の変化に堂々と立ち向かおう(1)
GDIブログ・げん氣の扉
(2017/3/30 10:00:33)
社会の変化に堂々と立ち向かおう(1) (2009/9/18 13:09:03)
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社会の変化に堂々と立ち向かおう(1) (2009/9/18 13:09:03)
人間は、「変化という挑戦」を突きつけられています。この挑戦に敢然として立ち向かうか、それとも回避するかは、非常に大きな問題です。
人間にとって、今後の最大の問題の一つは、地球の環境汚染や人口増加といった問題だけではなく、むしろ生活様式の急激な変化に、人間の心構えがどう対応していくかではないでしょうか。
カナダのある神経外科医が行った実験によると、自分の基本的な信念や見地を変えざるを得ない状況に追い込まれると、脳神経は、残酷きわまる拷問を受けた時と同じような状態に陥る、といいます。
確かに、誰でも、自分を変化に合わせていくことは、難しいのです。変化した後どうなるか、それがはっきりしないから、不安なのです。自分の安全が脅かされると感じる人も珍しくありません。身についた生き方が、根本からひっくり返されてしまうからです。だからこそ人間は、変化に逆らおうとするのです。
この問題は、個人ばかりでなく、組織にとってもまた重要です。大企業数社に、「貴社が現在直面しておられる最大の問題は何でしょうか?」と質問してみたところ、返ってきた答えは、例外なく、「社会の変化にどう対処していくか、ということです」でした。
生化学関係の薬品を作っているある会社のマーケティング部長は、次のような回答を寄せました。
「私どもでは、今日の技術やマーケティングの計画が、次の朝には時代遅れになっている、なんてことがよくあります。変化は一日刻みです。毎日毎日直面しなくてはならないのです」
また、長い歴史を持つ会社の社員研修室長はこう返事しました。
「変化に対応することは、私どものように歴史ある会社ほど難しい。時代の流れに合わせて、思い切った改革をしなければ倒産してしまうと分かっていても、私たち社員の大半は、過去10年も15年も、同じやり方できただけに、なかなか変化を受け入れないのです」
あなたは、個人としてだけでなく、組織の一員としても、変化の問題に直面しなければなりません。
変化に対応できないで、組織の重荷になるか、それとも、変化に上手に対応して、組織の要請にこたえるか、そのどちらの道を選ぶかは、あなた自身が決めることです。
1.なぜ変化を拒むのか?
次の文章は、激動の時代に生きていた人たちが、一様に抱いた不安をよく表わしています。
「世界は、私たちにとって、とてつもなく大きい。事件、犯罪、事故、暴力行為、刺激物などが多すぎる。どんなに努力しても、変化についていけないのは、目に見えている。世の中の移り変わりに歩調を合わせようとすれば、絶えず緊張していなければならない、だが、それでもなお遅れてしまう。最新の発明や発見はたちまちにして色あせ、人はみな、変化に振り回され、押しつぶされ、途方にくれて、たじろいでいる。政治の変化も、あまりに急激で、みんな息切れして、ついて行けない有様だ。なにもかもが、非常に激しく動いていて、人は、もうこれ以上耐えられないギリギリの状態に追い込まれている」
全くそのとおりだ、とあなたは思うかもしれません。この意見は、今日の私たちの考え方にかなり近いでしょう。現代人特有の心の問題が、ここに要約されている、と言ってもいいでしょう。
その結論を出す前に、実は、この文章が、1837年の「アトランチック・ジャーナル」誌に載ったものであることを、指摘しておきましょう。
大昔に車輪が発明されたり、船に帆が使われ出した時にも、人々は多分これと同じ感想を口にしたことでしょう。ダイナマイトやブリキの缶や飛行機が登場した時にも、同じような不安を感じたに違いありません。
現代の私たちが、レーザー光線やコンピューター、そして宇宙ステーションなどに対して抱く感情と、昔の人が抱いた感情とどこが違うでしょうか?
要するに、変化についての問題は、一見新しい出来事のように思われますが、何一つ新しいものはないのです。変化そのものが起こるということは、昔も今も変わりません。人類が火を使い始めて以来、何万年という間、変化は人類につきまとってきているのです。
問題は、変化にあるのではありません。変化に対する人間の反応にあるのです。答はおのずから明らかです。変化が避けがたいものである以上、私たちは、変化に適応する方法を、学ばなければいけない、ということです。会社もあなたの周囲の人々も、変化しようとしています。環境も、生活の道具も、社会も文化も技術も、すべてが変化しようとしているのです。
それなのに、あなたはなぜ、変化に逆らうのでしょうか? なぜそれを認めようとしないのでしょうか? 今までのやり方を変えるための冒険に、なぜ立ち向かわないのでしょうか?
「会社は、新しい状況に対応することが必要だ。われわれは、そのために、何をなすべきか、検討しようではないか」。こう言い切れる社員に、あなたはなれるでしょうか?
変化を拒んで人の重荷になるよりは、変化と取り組み、問題の解決をはかろうではありませんか。
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