自分の中にもう一人の力持ちがいる。

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feed 心の持ち方で人生は変わる―その3「衆知を集めたワンマン経営」 (2012/10/10 11:50:39)
「ワンマン経営でやってきました」。br / 静かな口調で、しかしはっきりとこういうのは富士ダイスの創業者、新庄鷹義氏でした。br / 「多数決では成立しないんですよ、われわれ中小企業の経営は。プロセスは別にして、こと最終的な決定となると、社長ひとりの裁断ということになります」。br /  br / 同社はダイス、つまり鉄の線、棒、管を伸ばすという工具のメーカーで、戦後、陸大出の超エリート軍人上がりの氏が、苦労を重ね一代で築き上げたのです。br / br / 「いやあ、軍人出身ですからつぶしがきかず、どこの会社も雇ってくれなかったのです。それで親戚の工場の片隅をベニヤ板で仕切って、わずか3坪の工場でスタートしたのです」。br / br / 家族を妻の実家に預け、文字通りのワンマンで仕事を始めました。ひとりでダイスの製造、営業、経理、すべての分野をこなしたのです。br / 「しばらくして従業員を2人雇ったのですが、私の強引さにいや気がさしたのでしょうか、すぐやめてしまいました。またまたワンマンに逆戻りです」。br / br / 軍隊時代は23歳の若さで、中隊長として120人余りの部下を意のままに使っていました。それも自分の力ではなく、帝国陸軍の威光があってのことだったのか、とその時思い至ったといいます。br / 「これにショックを受け、社員の意見をよく聴き、衆知を集めて日本一のダイスメーカーになろうと、決心したのです」。br / br / 中小企業はワンマン経営でいくべき、というのは氏のもともとの考えです。かといって、状況の判断を誤って極端に走る「独裁制」と「ワンマン」とは基本的に違いがあります。br / 「多数の意見が正しいこともあれば、少数意見の方が正しいケースもあります。よく話を聴き状況を見きわめ、最終的な断を下すのは、社長の眼力と洞察力ということになります」。br / br / ついては、中小企業に入ろうという若者は、これぞと思う経営者の目標に対する信念とそのワンマン性にほれる気概がなければならない、とも思えるのです。なぜなら、人はまず第一にお金を求めて働きますが、第二には指導者のために働くものだからです。br / br / そして最後には、自分の信念や人生の目的、志(こころざし)を満足させてくれる行動なら喜んで、やる氣を起こすのです。

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