div class_='wiki'時間はすべての人に平等に与えられています。しかし1日24時間の使い方ひとつで、人は成功もし、失敗もするのです。br / 　br / アメリカの経営コンサルタントI・B・リーの有名な時間管理の成功話があります。br / C・M・シュワッブといえば、1900年代の初め米鉄鋼界再編の立役者となり、38歳でUSスチールの社長に就任した鉄鋼王です。コンサルタントのリーが接触を試みた頃は、まだ小さな鉄鋼会社の社長でしたが、「忙しい」という理由でなかなか会ってくれませんでした。br / /divbr / div class_='wiki'そこで、リーが「忙しくなくなるノウハウをお教えしたい」と迫ると、シュワッブは乗ってきました。br / リーは、まず「明日やるべきことを6つ書き出して下さい」と求めると、この記入にシュワッブは約3分かかりました。br / /divbr / div class_='wiki'次に、リーが「どの仕事から片づけるのか、1番から6番までの優先順位をつけて下さい」と求めると、これには倍の6分かかりました。br / /divbr / div class_='wiki'「翌日は、この順番で仕事を片づけることです。これを毎日続けてみて下さい」。br / リーがこうアドバイスしてから二ヵ月後、彼に2万5千ドルの小切手がシュワッブから届きました。br / 今なら数億円に相当する謝礼です。シュワッブは、リーが教えた時間管理の手法にそれだけの価値を認めたのです。この出会いの後に、シュワッブは鉄鋼王への道を歩み始めました。br / /divbr / div class_='wiki'仕事の能力の一つは、結局はやるべき仕事を認識し、それに的確な優先順位をつける能力、といえます。br / 　br / 「AIA目標手帳」では、まず翌日なすべき仕事を６つ書き出すのです。この作業は、夜寝る前までに終わらせるとよいです。無意識の潜在能力が夜眠っている間に働いてくれる可能性があるからです。br / /divbr / div class_='wiki'それは割に簡単にすんでも、優先順位を決めるのには手間取るかもしれません。冒頭のエピソードでも、シュワッブは書き出し時間の倍の6分をかけています。なぜなら、優先順位がつくときは、もう意思決定は終わり、その仕事に一歩も二歩も踏み出しているからです。br / /div