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feed 意欲の源泉は何か―その8「家族会議で回復できる父親の権威」 (2014/5/21 10:35:38)
給料が銀行自動振り込みの時代になってから、便利には違いないのですが、これを「父親の権威」と 結びつけてがっかりするビジネスマンも少なくありません。 「現金手渡しの時代は、妻も『ご苦労さま』といって受け取っていたし、子どもだって、父親が稼いで くるから家族が生活していけることを実感できたと思う。ところが、今は、給料は自動的に入ってくる 感じでしょう。気のせいか妻や子どもたちも、だんだん私の言うことを聞かなくなってきた」と、ある ビジネスマンは言うのです。 ひと昔前の父親たちと比べると、今の大多数のビジネスマン父親は家庭内でのカゲが薄く、また、リス トラなどの影響で仕事の量も急激に増え、忙しくなってきています。営業の場合は、夜の付き合いも 多く、大都市のビジネスマンなら、通勤時間一時間半の郊外のマイホームには“寝に帰るだけ”の日が 続く場合もあります。地位が上がり、責任が重くなる年齢になればなるほど、“下宿人”になるのです。 さらに、子どもも思春期を迎え、難しい年頃にさしかかってくる。そこで、妻にせかされて、たまに 説教してみても子どもたちは馬耳東風―。ついカッとなって、怒ってみても、父親の権威はなかなか 回復しない。さあ、どうしたらよいでしょうか。 心理学者のディンクメイヤー博士らは、親の権威を回復するのに、アメとムチの賞罰教育は今や効果が ないというのです。そして、その代わりに勧めている一つの方法に、「家族会議」があるのです。 家族会議では、家族全員が平等に権利と責任を分かち合います。家族会議の議長や記録係も順番で受け 持つのです。その会議で、家庭内のルールを決めることや問題解決の手順、レジャーや旅行の計画などを 話し合うことで、家族全員のやる氣を起こすキッカケを作るのです。親の義務の放棄でもなく、子どもの 言いなりになることでもないのです。うまくお互いに納得できる場合もあるし、意見が分かれて、結論が なかなか出ない場合もあるかも知れません。 そういう時こそ、「お父さんの会社ではね…」と厳しい社会の現実を語ったり、会社の社会での役割や 目的、自分の目標、夢や志(こころざし)を伝えるのです。そして、妻や子どもの認識のレベルを高めた り、考え方の甘さを理解させたり、修正したりするのです。 また、社会での体験を語ることにより、父親の価値の伝承を行うのです。実は、この父親の「価値の伝承」が、 日本は世界で低い方に属するのです。 家族会議を通して、父親の「権威」を回復するのです。そして、父親の価値観を次の世代に伝えるのです。

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