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feed 意欲の源泉は何か―その4「旺盛な好奇心こそ若さを保つ秘訣」 (2013/9/4 14:58:16)
ある商社マンが、三十有余年にわたる企業人としての生活を無事勤め上げ定年を迎えた時点で、 あえて「冒険」に踏み切りました。 「会社側は関連会社の役員のポストを用意してくれたのですが、思い切って断ってしまいました。 そこに行っても、また5年も経てば定年というわけですが、ビジネスマンにとって定年は、死刑にも 等しいつらい仕置きです。それを二度も経験するのは耐えられないと思い、独立することにしたんす」。 つまり、自分にとっての定年は死ぬ時であり、それまでは働き続けると決意したのです。 「53歳の時に、生命保険も60歳満期だったのを解約して30年延長し、新たに83歳満期のものに変えま した。やる氣を保つためにです」。 そして商社マン時代に培ったオフィス合理化の知識を生かすべく、その指導を業とする「FMCコンサル タント」を設立したのです。日本の企業では、工場の合理化は進んでいるが、オフィスのそれは まだまだといった時代のこと。そこに目をつけたわけですが、当時はユニークな新分野だったので、 企業の業績はきわめて順調に伸びていきました。 「水や肥料を与えられるだけの、植木鉢のような人生はお断りです。何事にも好奇心を持ってぶつかり、いろいろな書物を読み、社内だけでなく社外の友人たちからも、知識の吸収に努めました」。 そうやって得た新しい知識が、独立してから生かされたのです。今でも好奇心、知識欲は人一倍旺盛だと いいます。 彼の商社の場合、定年退職後、関連会社に天下りする人が4割ぐらいいるといいます。準関連会社に 行く人も多く、彼のように完全に独立する例はまれなようです。  かつての同僚はこう語ります。 「彼の場合は、張り切って仕事に取り組んでいるだけに、心身ともに若々しく、うらやましい限りです。小さな会社をつくるといった時には、無理をするなと反対したんですが、私なんか関連会社での第二の 定年も終わり、すっかり老けてしまいました」。 心理学者のA ・H・マズローも言っています。 「自己実現者は人生のもろもろの現象を、いつまでも新鮮に畏敬(いけい)や恍惚(こうこつ)をさえ伴って、評価できるという才能の持ち主である」。 要は、飽くことのない「好奇心」が必要ということですが、心豊かな人生を送るためには、この好奇心をベースに「冒険」に旅立つことでしょう。それはまた、若さを保つ秘訣でもあるようです。

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