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feed 意欲の源泉は何か―その3「ハリのある人生」は幼児体験にカギ」 (2013/7/30 13:00:11)
「老人と子どもは、ほんとに共通している部分が多いんです。老人を見ていると、その幼児期がよく わかります」。 改めてこう感慨をもらすのは、現目白大学教授の鷲津(わしづ)名都江(なつえ)さん。かつては、 小鳩くるみの芸名で童謡歌手や声優として、お茶の間でおなじみでしたが、その後童謡はもちろん、 テレビ番組やディスクジョッキーと幅広く活躍するかたわら青山学院大学の大学院も修了しました。 論文は「幼児の才能開発の基礎的研究」というアカデミックなもの。仕事との両立は、並大抵の努力 ではなかったと思います。その彼女は、NHK老人番組のレギュラーとして、丸6年老人たちと話し合った 体験から、彼らが子どもの頃、どういう環境で育ったか、どんな教育を受けたかがわかるようになったと いいます。   たとえば、60歳を過ぎてから初めて英語を勉強し、東京・小平の団地で英語塾を開いた吉田其枝さん。 よく考えてみると幼少のころ、神戸の幼稚園の園長さんがイギリス人であったため、英語で会話をして いた体験がありました。 村社(むらこそ)講平さんは、30過ぎてからベルリン・オリンピックで活躍した長距離ランナー。 小学校に入る前に、父の会社倒産のため、でっち小僧になり一日7キロから10キロも素足で走り使いを させられていたといいます。 動物作家として活躍した戸川幸夫さんは、40代前半で新聞記者から作家に転職しますが、子どもの頃、 動物好きだったことを思い出して、動物作家になったといいます。このように小さい頃にしていたこと、 身のまわりで起きたことが、中年以降の人生の生きがいに大きな影響を与えている場合があります。 さらには、小さい頃やりたかったが出来なかったことが、その後の人生の生きがいにつながるケースも あります。   鷲津さん自身も、一家そろって音楽好きだったからこそ、歌手の道へ進んだのでしょうが、また大学院 まで進んだ理由については、こう自己分析します。「4歳でプロの歌手になったため、勉強の機会が少な く、逆に学校にあこがれるようになったのではないでしょうか」。 心理学者のアルフレッド・アドラーはこう言っています。 「小さい頃の体験とそれに対する解釈を子どもが繰り返すうちに、独自のパターンを身につけ、それが 生涯にわたってのライフスタイルになる」。 人生にハリのある生き生きした老後を過ごすためにも、親は豊かな幼児体験を子どもに持たせる必要があるようです。

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