自分の中にもう一人の力持ちがいる。

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link GDIブログ・げん氣の扉 GDIブログ・げん氣の扉 (2017/3/30 10:00:33)

feed 意欲の源泉は何か―その12「物、物、物・・・」 (2014/10/30 10:20:12)
「物」の過剰な時代です。ちょっと気のつく親なら、子どもに「物」を与えすぎないように、日頃から 気を使っていることでしょう。 おもちゃの買い過ぎにならないよう心がけている家庭も多いと思います。たとえば、あなたの息子が 大好きなプラモデルについては、前に買ったものが完成していないと新しいものは買わないことに 決めている家庭があったとします。次のようなケースに、あなたはどう対応しますか。 クリスマスのプレゼントに新しいものを買いに行ったとします。 いつもなら、大きい(ということは作るのが難しい)のに飛びつくあなたの息子が、いつになく慎重に なったとします。いちいち設計図を開いてみては、「これ、ぼくにはちょっと無理だな」などといって、 結局、中くらいの大きさの「スペース・シャトル」に落ち着いたとします。 次に買ってもらえなくなるから、出来そうにもないものは選ばない──家庭の方針があなたの息子にも 徹底してきたなと、ひそかにあなたはほほ笑んだとします。 ところが、これが父親の甘さだったのです。家に帰ってみると、前に買ったオートバイのプラモデルが、まだ完成されておらず、部屋の隅から出てきたとします。いつもより小さいのを選んだのは、約束に 違反しているので気がとがめたからなのでしょう。 あなたは、約束違反を注意しました。そして一緒にオートバイの方を完成させようと、気分を一新して、 あなたと息子は一緒に一気に組み立てることを狙いました。 しかし、オートバイは、やってみると、たいへん難しいものでした。中には紛失している部品もあって、 三時間ほど頑張ったものの完成できませんでした。結局、未完のままになりました。 前のものが完成しない限り、新しいものは買わない、作らないという約束があるので、あなたの息子は 「スペース・シャトル」に手を触れることができません。かわいそうな気もしました。しかし、原則の 厳守はあなたが言い出したことですし……、自分でもいささか困ってしまいました。 さて、あなたはどうしますか。

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