自分の中にもう一人の力持ちがいる。

  ホーム >> RSS >> 長寿の第二の秘訣は「くよくよしない」

RSS

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link GDIブログ・げん氣の扉 GDIブログ・げん氣の扉 (2017/3/30 10:00:33)

feed 長寿の第二の秘訣は「くよくよしない」 (2016/12/2 14:45:08)
長寿の第二の秘訣は「くよくよしない」ということです。前回で述べたように、生きがいを失うことが 最も病気になりやすいのですが、くよくよするようなことでも、いつのまにか病気になってしまうもの です。くよくよする程度のごく弱いストレスでも、実は大部分の病気の原因となっているのです。 「くよくよしない」という言葉は、心の健康法の代表的な言葉として用いられ、一般にもよく知れられ た言葉です。言い換えれば、「くよくよする」ことは、心の健康を害することとして最も知られている ので、ここでは、心の健康を害する代表的な言葉として用いることにします。 心の健康を害することには、くよくよする以外に、心配、不安、苦悩、絶望、憎悪、失意、怨恨、悲嘆、 怒り、嫉妬(しっと)、敵意、恐怖、孤独、罪悪感など多くの悪い感情があります。いくら肉体的健康に ついて十二分に注意していても、精神的要因を考慮に入れず悪い感情が長期間続くと、知らず知らずの うちに病気になってしまうことがよくあるのです。 徳川家康は、心の健康に気をつけた戦国武将としてよく知られていますが、家康は、部下が報告に来た 時、怒りが込み上げてくると、心の中で、 「腹を立つるは人の道にあらず」 「腹を立つるは人の道にあらず」 「腹を立つるは人の道にあらず」 と三度唱え、まだ怒りが収まらなければ厠(かわや)へ行って、同じことを繰り返して戻ったと言われて います。これは一怒一老であり、逆の言葉は一笑一少(笑うと少し若がえる)です。 健康を維持するためには、家康のように悪い感情を一刻も早く心の中から消し去る努力を続ける必要が あります。このことは決して容易ではなく、それぞれの人々がそれぞれの方法で実践し、会得(えとく) できるものだといえます。そして、悪い感情をいつでも短時間に消し去ることができるようになった人々 や、性格的にいつも明るく行動できる人達が長寿を達成しやすいと考えられるのです。 くよくよ、不安、心配などの悪い心の状態を放置すると、身体の免疫力が低下して、あらゆる風邪や腹痛 などを始めあらゆる病気の原因となるのです。逆に、良い心の状態を継続していけば、身体を良くして いくのです。良い心の状態とは、生きがいを持って行動している状況です。希望に燃えて行動することは 最高ですが、単に何かに向って、必死に行動することも良いといわれています。また、スポーツ、音楽、 読書、映画、詩歌などの趣味を楽しんだり、社会奉仕活動なども良いといわれています。 こんな話を聞いたことがあります。 ギリシアの哲人ピアスが海で遭難したときの話です。海が大荒れに荒れ、船は転覆してしまいました。 船員も乗客も死に物狂いで陸を目指して泳ぎ、しんがりに船主と哲人ピアスが素っ裸で、フラフラになっ てやっと浜にたどり着きました。 「ああ、これで万事休す、すべてを失った!」と、船主は天に叫び、顔を砂に埋めて号泣しました。 「オレは全財産を身に付けている」と哲人は、空に高々とこぶしを振りながら叫ぶと、「えっ!?」と、 船主はその声に驚いて哲人を見上げました。 「私は全財産を失ったのに、あなたは全財産を身に付けているという。あなただって素っ裸ではないか、 何を身に付けているというんだろう」。 「物は必ず失うものだ、人間だって死ねばすべてがなくなる。いま、オレは生きているじゃないか。 生きていれば、オレには考える力がある。頭がある。それがオレの全財産だ!」と、両耳に手を当てて から、ゆっくりと自分の頭をなでまわし続けたという話です。(海藤 守「考えの革命」実務教育出版、 より) また、精神科医の斎藤茂(しげ)太(た)さんが実行しているのは、「はらたち日記」です。腹が立ったこ と、悔しかったこと、つらかったことなどを書き連ねる小さな日記帳です。さまざまなネガティブな感情 を、書くという行為によって、一回、自分の外に放り出すのです。そうやって距離を置くことにより、 悪感情は浄化されてしまうというのです。 後になって、その日記帳を読み返してみると、人は案外つまらないことに腹を立てたり、悔しがったり していることがわかり、自分の器の小ささを反省するよい機会にもなるというのです。(斎藤茂太「いい 言葉はいい人生をつくる」成美文庫、より) それでは、「くよくよ日記」を書いてみたら、どうでしょうか。

execution time : 0.056 sec