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feed 長寿の第三の秘訣は「腹八分」 (2017/2/10 13:24:13)
長寿の第三の秘訣「腹八分」は、健康法として多くの人に知られていますが、その十分な効用に ついては意外と知られていません。しかしながら、長寿の人達は、この効用を経験的に理解し、 自分の身体を医者や薬に頼らず、腹八分を万能薬として用いているのです。 例えば、暴飲暴食やストレス過多などで胃が痛み始めたとき、普通は病院へ行き処方された薬を 飲んで、痛みを軽減させます。これで一安心すると、食事については以前と同じように摂取する ことになりがちです。そのままでは、胃の負担が軽減されることはないので、再び悪くなる可能 性が高いのです。 一方、腹八分を実践した場合はどうでしょうか。腹八分とは、食欲に対してその食欲より少ない 量の食物を食べることです。食欲は体力に応じて現れるので、食べる量が食欲の80%であれば、 残りの20%分の体力は自分の身体の回復のために用いられます。 つまり、自然治癒力のおかげで次第に回復していくわけです。従って、常に腹八分を継続していけ ば、次第に自然治癒のための体力が向上し、免疫力が向上していくことになるのです。 断食や少食健康法の効用については、まだ不明なことが多いようですが、身体の自然治癒力の 著しい増強にあると考えられています。この自然治癒力の発現の理由としては、「飢餓(きが)と いう危機状況に身体をさらすことにより、自らを助けようとする異常な力が発現する」と考えられ ています。 腹八分は、断食や少食健康法と本質的に同じ効果を期待した健康法ですが、これらより非常にゆる やかなものです。断食や少食健康法は、治療法として医師の指導のもとに行うのが好ましいのです が、腹八分は、運動体力にも全く影響せず、誰でも安心して実施できます。しかも肥満、高血圧、 糖尿病などの生活習慣病対策に非常に良いとされています。 昔から健康法のバイブルのように知られている貝原益軒の「養生訓」にも、「飲食はひかえめに。 満腹をさける。飯の多食は不可。口腹の欲をおさえる。腹七・八分の飲食。少食の効果。過食の 急死。多飲、多食の患い」、「食べることが少ないと、脾(ひ)胃(い)(漢方でいう胃腸)」の中の ゆとりができて、元気がめぐりやすく、食物が消化しやすくて、飲食したものがすべて身体の養分 になる。したがって病気になることが稀で、身体も強くなる」と、過食を戒め、腹八分の効用を 指摘しています。 腹八分は、免疫力の向上になるので、生活習慣病だけでなく、あらゆる病気の予防となり、健康 維持向上になります。そして、病気に対して、医薬に代わる自衛のための武器として用いること ができるのです。 ただ、腹八分を続けることは決して容易なことではありません。昔から、食欲は健康のバロメー ターといわれてきました。健康の証だといって、食欲にまかせてついつい食べ過ぎると、たちまち 腹十分もしくはそれ以上になってしまいます。腹八分を継続するには、自己管理能力が求められる のです。 さらに、腹八分は老化を防ぎ、寿命を伸ばすうえでも効用があると考えられています。ネズミに よる多くの動物実験で腹八分(食餌制限)により、平均寿命、最長寿命が大幅に延びることが認め られており、がんなどの病気を抑える効果も認められ、さらに、老化に伴う蛋白質合成の低下が 抑制されることが確認されています。 また、免疫の中心的役割をするのはT細胞ですが、このT細胞を成熟させるのが胸腺です。腹八分 (食制限)は胸腺の萎縮を遅らせる働きがあります。即ち、腹八分は免疫の中心であるT細胞の 活性を維持させる作用があります。このことは、腹八分が老化を防止するということを意味します。 これらのことから、現在、腹八分がヒトにも応用できる可能性のある老化制御の最も有力な方法 の一つと考えられているのです。

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