自分の中にもう一人の力持ちがいる。

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feed 人間的成長へのお誘い(1) (2009/11/27 11:04:15)
今年6歳になる娘は、活発で、想像力豊かな子だが、学校生活になじめなくて困っていました。母親にとってもそれは、苦しみの毎日です。というのも、小学生の娘が学校から帰ると、「今日は努力が足りないと教室の隅に立たされた」「今日はしかられた」と涙ながらに訴えることがよくあるからです。 ある日のこと、娘は、25問のテストで14問も間違えたといって、泣きながら帰ってきました。先生が、そばにいる子供たちに聞こえるのも構わず、その子を叱り、その後校庭で皆からいじめられた、というのです。 これを聴いてムッとした母親は、学校へ飛んで行って、先生に面会し「もう、耐えられません」と不満を爆発させました。 「うちの子は先生のお世話になっていますが、あれでも、一人の人間なんです。やさしい気持ちを持った、感じやすい、私たちにとっては、かわいい、かけがえのない子供なんです。あの子が将来どんな人間になるか、これからが大切な時期です。人間的に成長したなと思ってみていたのに、学校へ行ってまた逆もどりです。もう我慢できません」 「どうして先生は、子供に自信を持たせるように仕向けないで、子供の気持ちを踏みにじることばかりなさるのでしょう。娘は確かにテストで14問も間違えました。ですけれど、なぜ、11問できたね、と言ってやってくださらないのですか?よく頑張ったと勇気づけてください。明日も頑張って○を12に増やそう、という気にさせてやってほしいのです」 人はいやし合い、傷つけ合う こうした話を聞くと、人と人とはいつもお互いに作用し合っているということが分かります。人々は、お互いに相手の心をいやし合い、その一方で傷つけ合っています。元気づける半面で、意気消沈させるのです。手を貸すかと思うと妨害します。相手を励まして、成功の手助けもするが、やる気をなくさせて、無気力にしてしまうこともあります。 人は皆、お互いに、積極的か消極的かの違いはあっても、絶えず影響を与えたり、与えられたりして生活しています。そして中には、その人がそこにいるというだけで、周囲の人に自信を持たせ、勇気づけ、ひと回りも、ふた回りも大きな人間になれそうな気を起こさせる、そういった影響力の持ち主がいます。 ところが逆に、人の意気をくじき、何もできない、無用の人間だと思い込ませたり、何かしようと思っている人を、尻込みさせ、あきらめさせ、最後には断念させてしまう、そうした“特殊な才能”を持っているとしか言いようのない人もいます。 こうした人は、相手を消極的にさせることに長けている、と言えるでしょう。彼はたえず人のアラを探しているのですが、彼の言い分によると、「建設的な批判」をしているのだ、ということになります。彼の口をついて出る痛烈なあてこすりは、「冗談」であり、敵意をむき出しにしてものを言うのは、「相手のためを思えばこそ」と意味づけるわけです。そして偏見にみちた批判は、「客観的に評価」することであり、相手に対する好意や賞賛の気持ちを表にあらわさないのは、「誠実だから」だ、ということになります。こういう人は、他の人の長所に目をつぶり、弱点を見つけることがとても好みに合っているのです。 (続く)

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