自分の中にもう一人の力持ちがいる。

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feed 人間的成長へのお誘い(2) (2009/12/2 13:41:47)
人を勇気づける材料を探そう 夫婦間の人間関係を改善するというテーマで、研修会が開かれました。あるトレーナーが参加者全員に「みなさんの配偶者の長所を15書き出してください。一番早く書けた人には、ささやかな賞品が用意してあります」と言いました。 すると間もなく、一人の人が、書き終えた紙を手に立ち上がりました。しかし、まだ一つも書けない参加者もいました。結婚した相手の長所が、なに一つ出てこない人がいようとは! 人の欠点にばかり目をつけていると、知らず知らずのうちに、人生は無味乾燥な、味気ないものになってしまうのです。 植物にさえ感情がある 1966年のある日のこと、ウソ発見器の専門家クリーブ・バクスターは、研究室で夜遅くまで仕事をしていましたが、ふと思いついて、ウソ発見器のコードをドラセナ(熱帯産のユリ科の観葉植物)の葉につないでみました。ドラセナの根元に水をやると、どんな反応が起こるか、測定してみようとしたのです。 すると、ウソ発見器に反応が現れました。好奇心をそそられた彼は、ドラセナの葉を一枚、熱いコーヒーのカップに浸してみました。反応は何もありませんでした。次に彼は、葉を焼いてみようと思いました。 すると、彼が焼かれる葉を想像した途端、実に劇的な変化が起きました。グラフを記録するペンが、上の方に大きくカーブを描いたのです! その時以来、バクスターと彼の同僚は、植物の生命と人間の感情や心構えとの関連について、様々な実験を試み続けました。 その結果、植物は人間の感情や心構えに反応することが、はっきりと証明されたのです。この木はなんてきれいなんだろう、ずいぶん立派だね、などとほめると、植物はよく育ち、すげなくしたり、けなしたりすると、発育は止まり、病気になってしまうのです。 植物にさえ、これほどの影響を与えられるものなのです。人に与える影響の強さは想像に難くありません。 私たちには、勇気づけてくれる人が必要だ 心理学者は、人の心は生まれつき、偉大なるものを目指し、自分の潜在能力を最大限に発揮したいという欲求を持っていることを発見しました。人は誰でも、肉体的、感情的欲求がある程度満たされると、次には、粘り強い努力を重ね、自分の才能を開花させようという気になるのです。世の中には、人のこのような成長を助け、能力がフルに生かされるように援助してくれる素晴らしい人がいます。 ロバート・ブラウニング(イギリスのビクトリア朝の大詩人)は、こうした人でした。彼がエリザベス・バレット(イギリスの女流詩人、のちブラウニングの妻)に示した愛情は、彼女にとって、生きていくうえの心の支えだった、と言われます。 エリザベスは11人兄弟で、厳しい父親に抑えつけられて育ちました。このため、長い間、か弱く、感じやすく、病気の絶えない生活が続いていたのです。そして、40歳近くなった頃、彼女はブラウニングに出会いました。 彼は、初対面のエリザベスを病身の中年女とは見ませんでした。それどころか、美しく、才能豊かで、真っ暗な部屋から太陽の輝く戸外へ歩み出そうとしている、素晴らしい精神の持ち主と見たのです。 彼はエリザベスを愛し、彼女が優れた詩人として成長するように手を貸し、エリザベスも、彼に心から惹きつけられました。 彼女は陰気な世界から解放され、やがて結婚し二人でヨーロッパ大陸を旅行しました。彼女は43歳の高齢で子供を産み、立派に育てたのです。そして「Sonnets From Portuguese」(ポルトガル語からの14行詩集、1850年)のような、婦人の愛情を美しく表現した名作を生み出したのです。 消極的な心の働きを取り除いてくれる人もいる ブラウニングのような人は、そのままではダメになってしまう人たちに、救いをもたらしてくれます。人の心の中には、向上しようとする気持ちと、堕落しようとする気持ちとが奇妙に同居しているのです。希望を持っていると同時に、それとは裏腹の迷いも持っています。夢には、絶望もついてまわります。30グラムの自信には、30グラムの無力感、30粒の野心には、30粒の無関心がつきものです。 どちらが勝つか?どちらが、その人生を支配するか?素晴らしい人々には、太陽が霜をとかすように、自分を抑えつけようとする人の心を、溶かしてしまう才能があります。こうした人の前では、罪の意識、無気力、懐疑心、自信喪失などの消極的な心構えは、跡かたもなく消え失せてしまうのです。

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