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feed 心理的安定感を確立しよう(2) (2009/8/4 17:37:56)
第1条:今日という日を生きよ あなたにとって最大の不安は、明日あなたの身に、何が起こるか、という不安ではないでしょうか? 今日については、たいして心配はしていないでしょう。しかし、安定感を持ちたいなら、実は、明日ではなく今日という日を、最高に充実した一日にする方法を、まず覚えなければなりません。そのためには、次の3項目に従って、満ち足りた思いで、今日一日をすごせるようにすべきです。 A.目標を定めよう。 まず、毎日の目標を決めるのです。自分が将来どうなるのか分からないという不安を取り除くために、一日一日を、大きな目標の一つの単位、一つの細胞にするのです。 目標を決めさえすれば、将来に対する不安感は取り除かれ、その日にやるべきことがはっきりし、おのずと心の安定が得られるわけです。 B.不安やいらいらを残らず追い出そう。 将来に対する不安や悩みが頭から離れず、時折思い出しては、その都度胸を痛めているより、思いきって「くよくよ考える時間」を決めるとよいでしょう。また、月に一度は、「私は何が不安なのだろうか?」と反省してみるのもよいでしょう。 自分は何について悩んでいるのか、ということが分かると、悩みの深刻さは薄れてくるものです。 悩みを紙に書き、机の引き出しに入れ、そして、こう自分にいい聞かせるのです。「これは、くよくよ考える時間に取り出して、考えることにしよう」と。すると、その日一日は、さっぱりした気持ちで仕事に精を出せるのです。 C.不安は幻想であると思うこと。 あなたの心の安定を脅かしている不安と悩みを、よくよく分析してみると、気にしていることが、どんなにくだらなく、とるに足りないものであるかが分かるはずです。 たとえば、今日という日は、5年前のあなたが、不安に思っていた未来の一日ではなかったでしょうか? 果たして今日は、そんなにひどい日でしょうか? 食べ物はあるし、雨露はしのいでいるし、生きることに楽しみを見出すだけの、心のゆとりさえ持っています。けっこう住み心地がよいのではないでしょうか? 去年の今頃、何が不安だったか、思い出してみなさい。たぶんなかなか思い出せないでしょう。 不安に思っていたことに、少しでも根拠があったら、それを忘れるはずがありません。 今にして思えば、今日のことを、心配するには及ばなかったのです。それなら、これから先のことを、なぜ今、心配する必要があるのでしょうか? 計画さえしっかり立てておけば、将来を案じることはないと確信して、今日という日を生きましょう。気持ちをかき乱す不安はひとまとめにして、表に「将来の不安」と書いた袋にしまい込みましょう。そして、いつの日か袋を開いてみれば、いま不安に思っていることが、実にくだらない、どうでもよいものであり、悩みがムダなものであったことが分かるはずです。 第2条:安定感を持つためには努力が必要 あなたは、心の安らぎを求めています。それなら、この願いを満たせばよいでしょう。物を食べれば、空腹はいやせます。水を飲めば、のどの渇きはおさまります。それと同じように、お金をためることが、安 定感を支えてくれるなら、お金をためたらよいでしょう。安定感は一種の感情であり、お金をためること は、この感情を満たすための行動の一つです。ただし、貯金の金額が安定感を与えるのではありません。お金をためるという行動が、安定感を高め、補強するのです。 お金をためることと、お金をもうけることとは違います。もっとお金が手に入ったら、あるいは、家計が黒字になったら、貯金を始めるつもりだ、という人が多いのです。しかし、今すぐお金をためようと心がけない人は、どんなにお金が入ってきても、なかなか貯金をしないものです。 世の中には、大金をかせぎながら、貯えはまるでない人もいれば、収入は少ないのに、貯蓄と投資で大金を貯えている人もいます。 懐に入ったお金をみな使ってしまいたいという気持ちは、個人でも、会社でも、国家でも、共通してみられる傾向です。同じように、お金をためたいという気持ちも、誰にだってあります。しかし、気持ちがあればお金はたまる、というものではないのです。 お金をためる方法は一つしかありません。それは、このお金は使ってしまったものと考えて、ためるのです。貯金に回すお金は、何を犠牲にしても、支払わねばならないお金なのだ、と考えなくてはいけません。 まず天引き貯金をして、残ったお金を生活費にあてます。残った分を貯金しようなどと安易に考えていたのでは、お金はたまりません。 収入の一定割合、たとえば10%か15%を貯金することに決めましょう。そのお金は、必ず最初から別にしておくのです。そして、残ったお金で暮らす算段をするのです。初めのうちは、できそうもないと思うでしょう。支払いが多少滞ることがあるかもしれません。しかし、収入からそのお金を差し引いて、残った分で生活できるように、使い方を工夫するのです。 二宮尊徳は「将来のことを考える者は富み、目先のことだけを考える者は貧する」と言っています。 こうして貯金すれば、やがて犠牲を払ったかいがあった、と思うようになるでしょう。安定感を得るための行動を実行しているのだし、毎日、着実に将来に備えているのだから、もはや明日のことを心配する必要はありません。着々と手を打っていることが、満足感を生むのです。 重ねて言いいますが、心の安定は感情です。私たちが、なんらかの行動をとれば、それに伴って感情がわいてきます。お金をためるという行動は、安定感という感情を作り出すのに、非常に役立つのです。

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